400mという種目


400mとは、陸上競技の中ではトラック競技、すなわち走る競技であり
100m・200mと共に短距離に属します。トラックを1周する競技です。
ただ、短距離の中では一番距離の長い種目なので、ロング・スプリントとも呼ばれます。

2回の直線部分で160mを,同じく2回の曲線部分で240mを走ります。
1周の距離の求め方はかなり難しいですが、以下のようになります。

直線部距離:礎石間(0〜0’)距離×2
曲線部距離:{(0側半径+30cm)×2}×3.1416
直線部距離+曲線部距離=1周の距離



スタートの際にはスタ−ティングブロックと呼ばれるものを使用してスタートします。
スタート方法はクラウチングスタートという方法でスタートします。
トラックの曲線部分からのスタートとなり、距離が皆平等となるよう,
外側のコースに行くに従い前後差をつけてスタートします。1コースは縁石から30cm離れたところを、
2コースからはインコースから20cm離れた所を1周走ると400mになります。
1コースと2コースのスタート地点は7.23m、
2コースと3コース以上ではスタート地点がそれぞれ7.85m離れています。

前述したように、400mは「ロングスプリント」とも呼ばれています。
人間の無酸素運動の限界は40秒程度といわれており、
スプリント能力と共にスタミナも要求される難しい種目なのであります。すごく難しい話ですが、
400mがキツイという裏付けができるデータがありました。
以下は走行中の酸素摂取量と酸素負債量の割合です。

  タイム 酸素摂取量 酸素負荷量
100m - 0% 100%
200m - 5〜10% 90〜95%
400m 45秒台 18.5% 81.5%

長距離に比べれば楽かもしれません。
しかし、ほぼ全力のダッシュの中でとなると、とてもきついものがあります。
また,数値を見て分かる通り,100・200mに比べ,その割合が中途半端です。
これが、400mのきつさを証明しているでしょう。
ただ、しつこいくらいにキツイと言ってますが,そのきつさが逆に面白いのです。
100mのように単純に速いからと行かないし,マラソンのようにスタミナがあるから,
といかないところに400mの面白さがあるのでしょう。


参考文献:スポーツQ&Aシリーズ 実戦陸上競技<トラック編>
日本陸上競技連盟 編、大修館書店 1990

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